どうも。タヌキです。
本日は、30代からの投資【番外編】です。
私は、投資について今現在もズブの素人です。
『株やFXなんて怪しいし理解不能だから、私には関係のない世界だわ。』
そう思っていた私が、なぜ詐欺にあったのかということを、当時を振り返りながら書いていこうと思います。
長くなりますがお付き合いお願いいたします。
目次
詐欺は身近な人に化けてやってきた
私が詐欺にあったのは結婚してすぐの頃。
お金を預けた相手は身内。父の弟で私の叔父でした。
この時点でおかしい事に気づきますよね。
《お金を預けた》って。
普通ならオカシイと思うところです。
当時の私は、株もFXも聞いたことはある程度。全くもってチンプンカンプン。
仕組みを理解していない。サッパリ分かっていないのです。だから引っかかってしまったのです。
叔父が言っていることだし、お金がお金を生んでくれるなら預けてみよう。
そんな軽い気持ちでした。
投資に関しては[詐欺]や[怪しい]といったイメージを抱いていたんです。
それなのになぜ、騙されたのか。
それは、叔父が私の身内の中で一番新しいことに敏感で、色々と物知りで顔が広く問題解決能力がある人だったのです。
人だったのです。
ではなく『そういう人だと思っていたのです。』が正しいかもしれません。
こうやって詐欺は私の元にやってきました。
預けたお金と配当金
私が預けたのは100万円。
本当なら父が叔父に預けているはずでした。しかし、ガンが見つかり半年で他界。
残された母は借金癖があり、父の残したお金で借金の清算、葬儀の支払いなどをするとほぼ残らず。
私の蓄えと合わせて100万円。
配当は、毎月預けた金額の5%。預けたときの説明は、ゼロになる可能性はあるけどマイナスになることは無い。
そんな感じだったと思います。
人を狂わすのは心の隙きと欲
叔父を信じたからというのもありますが、お金を預けた当初、私は結婚したて。
私はどこか、キツネ(夫)やキツネのご家族に負い目と言いますか…そういった感情を抱いていたと思います。
私は、家柄が良いわけでもありません。
頭がよく美人でスタイルが良いという訳でもない。年上で父は亡くなり母は金銭にだらしない。
キツネのご両親からしたら、せっかく苦労して良い大学まで出したのに…と悔やんでいるのではないだろうか。
と、勝手に悩み不安になりました。
私は、小さい頃から大人や自分より年上の人に囲まれて生きてきたせいか、HSPなのか…人の表情や仕草や言葉じりに異常に敏感で、人の言動にすごく気を使います。
キツネのことが大好きなのが大前提としてありますが、父も亡くなり、嫌いな母と早く離れたい。
ブラックな職場からも開放されたい。
交際7年、30歳。焦りもあったと思います。
キツネの気持ちをもっと思いやることが出来たはずなのに、自分が思っている以上にキツネを急かしていいたんだと思います。
実際、結婚前の1〜2ヶ月ほどは少し険悪な空気だったと記憶しています。
結婚してからも、7年も付き合ったから仕方なく結婚したのだろう…と思うことも多々。
そんな時です。
お金を預けたのは。
私の蓄えからのお金ということもあるし、私の実家のことで我が家の家計に迷惑をかけられない。そういった思いから、キツネには内緒にしていました。
バイトも始めていたし、100万円を切り崩しながら生活の足しにすることも出来たはず。
なのにお金を預けたのは、完全なる欲です。
100万円以上になるかもしれない!という欲。
劣等感や不安で出来た心の隙きと、欲。そこにスルリと入ってきたのです。
自己顕示欲・承認欲求の塊
私は負い目と欲からですが、叔父は自己顕示欲と承認欲求の塊のような人です。
叔父は先程も述べた通り、流行りに敏感で喋りもうまい。身内の中でも仲間内でも中心人物でした。
ブランドものを見に付け、高級車に乗り愛人を囲う。
周りから『〇〇くんは違うね!』などと言われ、後輩や自分より下と思う人をアゴで使い、気持ちよくなっていたのだと思います。だからこそ、無理にでも現状を維持しないといけない。
みんなの中心でありたい。
みんなに自分を見て欲しい、褒めて欲しい。と、どんどん自分を追い込んでしまったのだと思います。
こう読むと『いやいやそういうヤツ、だいたいDQNの上がりのヤ◯ザもどきみたいな、怪しいやつやん』て思うんですけど、それが叔父の普通。
私の身内は、私以外はDQNなので、昔ヤンチャしてました感が抜けないし、現在進行系なのであります。
むしろ、私が異物。
身内の中では『アイツ変わっとるもんな』と私の方が思われているのです。
だから私は、叔父の可怪しさに気づかなかった。し、地元も全体的にDQNばかりなので、そういった人ばかり。
Hi🖐ポンジ!
数ヶ月経つと色々な理由をつけ配当の遅れが生じはじめました。
そして、配当されなくなった。
あの頃は、難しい事をせず『預けているだけでお金が増えるなら〜』と安易に考えていましたが、今なら分かる。
完全にポンジスキームですよね。笑
主犯格は…
主犯をXとします。
この人は、ホ◯◯◯ンと一緒に仕事していて右腕的存在だったと言っていたそうです。
普通ならココでもおかしいと気づきますよね。
だって、本当の右腕なら自分でそんな事言わない。笑
欲に目がくらみ周りが見えてないとは、こういった事を言うのでしょうね。笑
返金を求められる叔父
私が預けた時は、元本は戻って来ない可能性もある。と、説明されたと思うのですが…いつの間にか、元本を返す話になっていて、色んな人から返金を迫られる事になります。
身内はもちろん、友人や後輩・先輩。
娘の友人、娘婿やその友人。
とにかく、色んな人から。
私は、『欲をかいた自分が悪いのだ』『人生の勉強になったんだ』と言い聞かせ、お金は返って来ないものと思うことにしました。
正直、かなりの痛手です。
しかし、返ってくれば儲けもん。程度に思うことにしました。
いや、思う努力をしました👹
唯一、返金を求めない私に愚痴をこぼす叔父。
叔父との今後の付き合い方は、考えないといけないと心の中で決めていましたが
『身内なのだから気にしなくていい。』
『友人、知人から返金してあげて。』
と、声をかけました。
態度はデカいが、気が小さい人だと思っていたので、もしもの事があるかも…と思いました。
超ド級のアホ
その頃、主犯のXは…
『口座が凍結された。』
『口座のことで香港にいる…』
などと嘘を付き時間稼ぎ。
その都度、それを報告してくる叔父。
この時点で、Xの言うことをまだ信じています。驚きますよね。
そして、さらに驚愕の事実発覚!
叔父はXにクレジットカードまで渡していたのです。
クレジットカードですよ?
家族間での貸し借りのダメなクレジットカードだよ。
呆れて開いた口が、閉じました。笑
逆にね。ビックリすると閉じるんですよ。
嫁を連れ、叔父宅を訪れたX。
『今後も家族ぐるみでお付き合いしましょう。』と、これから先も関係性が続くような事を匂わせ、叔父の心の隙きに入り込みます。
口座が凍結している間使えるお金が無い…と言ったようなことを言われ、叔母の制止も聞かず貸してしまうのです。
可哀想な人や困っている人を放っておけないようで、そこもまた付け込みポイントですよね。
その後の事は、いわずとも分かるででょう?
好き放題使われて連絡が取れなくなりました。
主犯Xの捜索
連絡が取れなくなってから、他の被害者たちと連絡を取り合いながらXの行方を探していた叔父。
ある日、名刺の写真を送って来ました。
見てみると、探偵の名刺です。
結構凄腕と言っていましたが、信用出来ません。
だって、他人にクレジットカードを貸すアホです。信用できるわけない。
私は、Googleで住所を検索しストリートビューで探偵の事務所を確認。
古民家です。
人は住んでいるようですが、古い住宅。表札の名前も違う気が…。
はい、キタ。
もう草しか生えん。
探偵の力では探し出すことが出来ず、結局別の被害者ルートでXは発見されます。
覚書
Xに会うために東京へ向かいます。
そして、覚書を書かせ帰ってきました。
確かに、覚書は当事者の署名捺印があれば、契約書と同じ効力を持ちます。
しかし、相手は詐欺師なんですよ。そんな事守れる人なら詐欺師なんかしてないでしょうが。
『ピュアかよ…』と呆れ返りました。
親戚家族を含め身の回りの人と一切連絡を経ち、海外に逃げてしまえば打つ手は無いわけです。紙切れに名前書いて判子を押す。なんてことは、Xからしたら息をすることと何ら変わらない。
GPSをつけるなり、見張りの人をつけるなりしてきたのかと思えば、何もせずにただ覚書を書かせただけで帰って来るなんて…。絶句。
結局詐欺師には敵わない。
詐欺師って凄いね。
結局、お金が戻ってくる気配は無い。いや絶対に戻って来ないでしょ。
しかし、みんなからお金を集めてしまった叔父からしたら、諦める訳にはいかないでしょう。私が叔父の立場だったらそうだもんね。お金を預けた人も、諦めてもらっては困るよね。
Xは何かと理由をつけ、最低限の連絡しかしてこない。『いま香港にいます。』とか居所だけは知らせる。でも、それってきっと嘘よね。居場所さえ言って連絡がとれておけば、ちょっとは安心しますから。
今までが消息不明だったのだから、居場所を知ってるし連絡も取れてる。大丈夫。そう思わないとやってられなかったのかもしれないですが。
なんせ、ピュアボーイですから…。
やはり、上手いですよね。詐欺師って人の扱い方とか、操り方ってが。
ピュアボーイが敵うわけ無いんです。
②に続く…
かなり長くなってしまったので、本日はここまで。
すでに、私が詐欺にあったというよりも、叔父が詐欺にあったと言ったほうがいいかも。笑
我が一族のピュアボーイはまだまだ波乱を呼びますので!笑
次回も読んで頂けると嬉しいです。
では!また🐻